70歳を過ぎて初めての海外旅行へ参加されたそうです。ツアーのグループは、殆どが若い人で、70を過ぎて、しかも、一人で参加しているのは彼女だけだったそうです。添乗員付きのパッケージツアーだから英語を話す機会はないだろうと思っていたところ、ちょうど何かの都合で添乗員が居合わせなかったときに現地人らしき人(多分、アメリカ人)が近寄ってきて何か質問をし始めたそうです。周りの人たちは誰も知らん振り、気まずくなっている雰囲気の中で彼女が、May I help you? と言って立ち上がったそうです。そのときまでは、何でこんなおばあちゃんが参加するの、興味も違うし、話も合わないし、と言った感じで仲間に入れてもらえなかったそうですが、その一件以来、まるで英雄であるかのような扱いを受けたそうです。そして彼女は言いました、「生まれてこんなに気持ちのよかったことはなかった。英会話をやってて本当によかった」と。